～高嶺の花～

欲しいものがあっても
決して手に入らないという現実は
どうしたらいいのだろう

こんなにも欲しているのに

目の前にあるのに

もう少しで触れそうなのに

自分のものにはなりえない

これが運命というものなのか
生まれた場所の差なのだろうか
天命に抗い続けるさまは
その目には滑稽に映るのだろうか

選び続けたその先に
やっと目にすることができたそれは
一番近い場所だというのに
遠すぎる頂

どうすればその距離は縮まるのだろうか

どうすれば私のものになるのだろうか



牙をむくことでしか
手にすることはできないというのならば
そんなものはいらない

ただ私は

あなたの横にいきたかっただけだから

一人寂しそうに笑う
あなたの横で
あなたに笑いかけたかっただけだから
一人ではないのだと
ただ
あなたのことだけを想っている
そう　伝えたかった

想いを伝えることすらできないこの距離が
いつも悲しく　私の胸を　締め付ける