～禁断の果実～

食欲があるから人は生きることが出来る
だが、食欲があるからこそ命を縮めることになる
なんという皮肉だろう

食べてはいけないと言われれば
無性に食べたくて仕方なくなる

それが人間と言われれば仕方ないことだが

禁断の果実を食べればどうなると
知っているか　知らないかは
結構大きな差だろう

食べた後に辛い思いをすると分かっているのに
辛くて辛くてもう嫌だと逃げたいと思うのに
助けてくれと泣き叫ぶのに

なおも食べ続けるのはなぜなんだろう

辛いことから逃げることより
ひと時の快楽を選ぶのはなぜなのだろう

私にはどうすることもできない
何もしてあげられない

だって
それを選んだのは
あなただから

忠告しても
食べ続けるのはあなただから

私に苦しみを訴えるのはお門違いというものだ

忠告はしたよ
選ぶのはあなただ