～一新～

優しく包む朝霧よ　私の心まで潤せ

からからに乾きすぎて
剥がれ落ちていく自負

負けることの意味を分かっていたはずだった
分かっているから立ち直れる
さらに一歩高みに近づける
負けたとしても何かしら得られると
甘く見ていたのかも知らない

ずたぼろに砕け散って
何も残らなかった
思っていた以上に
失うものが大きかった

負けたとしても
そう思ったのがいけなかったのか

勝つことにもっと貪欲だったなら
こんな結果にならなかったのか

いや　負けたときのことも考えられなければ
もっと酷い有様だっただろう
絶望　していたかもしれない
大敗には違いないが
心さえ生きていればやり直せる

優しく濡らす朝露よ　すべてを洗い流せ

新しくまた始めるために
今度こそ失わないために
同じ過ちを繰り返さないために

新しい私を始めよう